失語症

失語症患者のリハビリ

メメント・モリ

「人はいつか必ず死ぬ」というのは常識だが、どうも最近この事実を忘れている人たちが多い気がする。
なんとな~く、自分から死を選ばない限り無限に生きられる気でいるのではないだろうか。少なくとも、80歳くらいまでは生存が確約されているような気分でいるように見える。誰が?everyoneが……なぜ?なんとなく。
まぁ気持ちはわかる。個人的には、「いつか」という表現が悪い気がする。「いつか」なんて曖昧な表現をするからみんな忘れてしまうのだ。いつかとは1秒後から80年後くらいの振れ幅があるわけで、考えるだけでばからしい。
そんなわけで、その「いつか」が明確に分かるサイトを探してみた。ここなら我々が今日死ぬ確率をはっきり数字として出してくれる。みんなもこれを見てシャキっとしよう。シャキっと。

http://dit.monoroch.net/

ちなみに私が今日死ぬ確率は約0.000002%だった。
低い確率ではあるのだろうが、これが「今日死ぬ数字」だと考えるとけっこう身が引き締まる。少なくとも「いつか」などというぼやかしよりよほど痛烈だ。

我々は絶えず死を意識しなければならない。人生の質とは死をどのような形で迎え入れるかで決まる。
人生は死という終劇を如何に美しく飾るかの即興劇だ。抱擁してやらなければならない。
どれほどの富豪であろうが死の際に悔いしかなかったなら悲劇だし、たとえ貧乏人でも劣等生でも満足の中で死んでいけたなら喜劇だ。
皆やたら生きる価値がどうだとか言うが、「生きた価値」ならともかく「生きる価値」なんて皆同じだ。何であろうと、死を迎えるまではまだ人生のフィルムは回っているのだから。
まぁ何が言いたいかと言うと、諸君ら本当にやりたいことをやってるのか。SNSでおもしろ政治系アカウントを眺めて笑っている場合じゃないぞ。その瞬間に死んでもいいのか。クソ映画にもほどがある。いい映画を撮ろう。