失語症

失語症患者のリハビリ

本日のない話

有意義な趣味についてお話します。人生に意味などないのでそもそも「有意義なもの」自体が存在しないのだが、ここでは「有意義な趣味=長期生存率を上げる趣味」と定義付ける。生存率を上げるとは?例えば外国語を学ぶことが趣味のA氏とクソゲーRTAをやることが趣味のB氏がいれば生存率が高いのはA氏だ。(もちろん、A氏の実家が細くてB氏が金持ちならばその差だけで総合的な生存率はひっくり返る。今回は趣味による増加分だけに焦点を当てている)

趣味とは習慣であり、習慣は癖となり人間の身体に紐づけされて簡単には離れないようになる。依存症と言い換えてもいい。良い依存症(例:風呂に入る、歯を磨くなど)は何も問題ないため取りざたされないだけで、それらはほぼ無意識下で行われている。わざわざ「今日は歯を磨こう」などと思い立って洗面所に向かう者はいない。自由意志の管轄区域から片足逃れているのだ。これを利用して、生存に有利なスキルを趣味として反復し「習慣化」させることができれば人生全体の生存率がかなり上がる。と思われる。

 

生存率を上げる趣味の条件は本当に様々で、個人の適性もあるため一概には言えないが基本的には「行動可能範囲を広げる」「身体的もしくは精神的健康を安定させる」「その趣味を行うことで直接的に利益が手に入る(金、食料、人脈など)」などがある。見落とされがちなのが「精神的健康の安定」の部分で、たとえば先程ゲームを役に立たない趣味としてあげたがゲームをすることが人生において唯一無二といえるほどの快楽だという人ならばその行為は精神の安定に繋がるため有意義と言えるかもしれない。ただ、宗教を除いた大体の趣味は「似た感覚の他の趣味」と取り替えがきくため、探せば上位互換があるかもしれない。組み合わせを考えても良い。例えばゲームが大好きなら、「日本語に翻訳されていない外国の面白そうなゲーム」をひたすらあさってみるなど。話が気になって自然と辞書を引くようになるだろう。それはすでに外国語の勉強だ。

 

まぁそんな感じの条件で有意義と思われる趣味たち(基本自分がインドア派なのでインドア系が多い)

 

・外国語 ★★★★★ ◎オススメ

適性格差:低

習得難易度:言語による

執拗に推しているが、日本人なら多分かなり重要なスキル。例えば、極端な例だがいきなり3日後に日本が滅びます、となった時に外国語をひとつでも覚えているか否かでは大分話が変わってくる。単純な行動可能範囲の拡大もあるし、外国語でしか読めない本、サイト、娯楽などなどを消費できるようになる。日本語しか覚えてないということはネットリアル問わず1/75の世界でしか行動できないということであり、RPG的に言えば75つもの街があるゲームで最初の町から動けないようなものだ。(最も、国という面で見るなら日本はかなり当たりの方なのでRPGの最初の町ほど貧相なものではないだろうが)拡大できるなら利用しない手はない。最大の特徴は言語を覚えるだけであらゆる分野に関しての行動可能範囲が一気に拡大するということ。金策にしても人脈にしてもそのすべての可能性が大きく開ける。読めるようになるだけで「翻訳家」という選択肢が生まれたりもする。(厳密には翻訳家は相当なレベルの言語力が要されるので簡単ではないだろうが)まずは英語から覚えるのがオーソドックスだろう。後は適当に自分が行動しそうである程度利用者が多い言語。

 

・散歩 ★★★★★

 適性格差:低

習得難易度:低

コストパフォーマンスという面で見るならかなり強力。散歩の健康的効果に関してはそこらへんに嫌という程書いてあるので概ね割愛するが、身体・精神の両方の健康をきわめて低い労力で安定させてくれる。睡眠に次ぐ休息効果をもたらすと言っても過言ではない。やり方は簡単でただ歩くだけだ。それ以外に必要なものはない。ただ、最低30分は歩かねば効果は薄い。さらなる健康的効果を狙うなら、近場に海や森がある人はその中を歩いてみてもいいかもしれない。特に海辺の散歩はタラソテラピーといってなかなかいい効果をもたらしてくれる。これとラジオ体操あたりを「習慣化」させることが成功すれば、日常殆ど運動をしなくてもまず大事には至らないだろう。

 

 

・料理 ★★★☆

 適性格差:低

習得難易度:低

料理ができない人向け。習得難易度が『低』にしてあるのは、極めようとするならそれは難しいだろうが最低限食べられるものを作れるレベルまでを前提としているため。料理ができれば何が変わるかといえば、「節約」になる。それは間接的に先程の「その趣味を行うことで直接的に利益が手に入る」を満たす。料理をするたびに「料理をしない」より数百円浮くわけだ。また、当然健康面を考えても毎日をコンビニ弁当などで済ますよりは料理ができたほうがずっといい。身近に料理を作ってくれる人がいるとしても、他人はいつ死ぬかわからないので自分自身が身につけておいたほうがよい。

 

 

・読書 ★★★

適性格差:中

習得難易度:低

インドア趣味の王道。生存率への影響はどんな本を読むかにもよる。例えば医学書を読み漁るのが趣味ですとかなら生存率の上昇ぐあいはかなり高いだろう。しかしそこまで専門的なものでなくとも、例えば漫画であっても生活に役立つ知恵や、今後の人生を変えるような名言などが出てくるかもしれない。自分の好きな作品が自分に与える影響というのはなかなか強力で、危機に陥った時好きな本のあの言葉を思い出して自分を奮い立たせる……ということもある。ついでに個人的三大芸術の「文学・音楽・絵画」のひとつを担うものなので、本を読み漁って語彙力・想像力を高めれば小説家やフリーライターとして一発当てるという道も開ける。(実際当てられるかは別として、『開ける』というのが重要なのだ)脳トレ的な意味合いでは機能的磁気共鳴画像法(functional Magnetic Resonance Imaging, fMRI)を用いた神経科学的研究によれば、単語を読む時には少なくとも 9 つの部位が比較的安定して活動すると報告されている。

 

 

 

行為自体が直接金稼ぎに結びついてしまうものは趣味ではなく仕事なので除外。

「外国語」「散歩」あたりはほぼ必須。趣味を習慣化させるための労力と、それによって得られる恩恵を比べるとこの2つは飛び抜けて恩恵が大きい。

なんか死ぬほど散文になった。誰かに見せるつもりでは書いていないので……

あと書き忘れたが自動翻訳技術の向上云々に関しては考えた末「それでも覚えた方が便利」と結論づけている。理由は長くなるのでここでは書かない。